第14期研究・第1課題
教育課程に関する課題
第1課題は、学校の教育活動の中核として最も重要な役割を担う教育課程に関する課題です。教育課程は、学校教育の目的や目標を達成するために総合的に組織した学校の教育計画であり、その編成・実施・評価・改善それぞれに創意工夫が求められています。
現在の教育課程には、歴史的に積み重ねられてきた教育実践の成果と、社会の要請に応じて対応すべき現代的な課題が包含されています。各学校において創意工夫を生かした特色ある教育課程を編成・実施していくために、副校長・教頭のリーダーシップとマネジメント力の発揮が強く求められています。
学習指導要領(平成29年告示)では、「社会に開かれた教育課程」の実現が掲げられ、未来の創り手に必要な資質・能力の育成が求められています。主体的・対話的で深い学びの実現やICTの活用、探究的な学習の推進など、時代に応じて変化する理念を学校として具現化していく過程に、副校長・教頭のリーダーシップの発揮が期待されています。
さらに、学校運営においては、自己評価や学校関係者評価、第三者評価を通して、教育活動の成果と課題を不断に検証し、その充実や質の向上を図ることが求められます。この過程で重要なのは、教職員が「働きがい」をもって教育活動に取り組めるような環境づくりです。
創意工夫を生かした特色ある教育課程を持続的に編成・実施・改善していくためには、教職員が協働し成長できる土壌が不可欠であり、副校長・教頭がその推進役となります。また、家庭や地域社会との連携、学校段階間の接続、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動の推進なども、教育活動の効果的な展開や教育課程の編成・改善には欠かせません。
その際、教職員同士や地域との「つながり」を生み出し、協働の中でお互いを育て合う環境づくりも、副校長・教頭の重要な役割となります。
研究の視点と具体的内容例
信頼される学校づくりに資する「社会に開かれた教育課程」の編成・実施・評価・改善に関すること(カリキュラム・マネジメントの推進と教職員の参画)
- 教科等横断的な視点から特色ある学校づくりを進めるための教育課程の編成、実施
- 自己評価、学校関係者評価、第三者評価の実施、改善のサイクル
- 教職員が主体的に関わるカリキュラム改善の仕組みづくり
- コミュニティ・スクールや地域学校協働活動の推進
教育目標の設定と具現化に関すること
- 学校と社会の目標の共有や連携
- 教職員が学校目標を実感し、やりがいをもって取り組むことができる仕組みづくり
児童・生徒に育成を目指す資質・能力に関すること
- 学習の基盤となる資質・能力と、現代的諸課題に対応する資質・能力の明確化
- 教職員が学び合い、育成したい資質・能力を共有・連携する体制づくり
教育課程の実施と学習評価に関すること
- 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善
- ICT活用や探究的学習の推進(GIGAスクール構想の深化)
- 教職員が協働して授業改善に取り組む校内研修・研究体制
- 指導と評価の一体化の推進、多面的・多角的な評価の実践
学校段階間の接続と連携に関すること
- 小1プロブレム、中1ギャップ等の課題解決
- 幼・保・小・中・高・特別支援学校間の連携強化
- 同一中学校区内の小学校と中学校との連携の深化
- 小中一貫教育の長所を生かした教育課程特例の活用
- 中高一貫教育の利点を生かした6年間を通じた特色あるカリキュラムの編成
家庭や地域との連携・協働に関すること
- 地域社会の実態を十分考慮した教育課程の編成
- 保護者や地域との信頼関係を基盤にした教育活動の充実
- 教職員・家庭・地域の「つながり」を意識した学校運営