第14期研究・第5課題
教職員の専門性に関する課題
第5課題は、副校長・教頭が、教育の専門家としての教職員の意識の高揚や個々の資質・能力の向上を図るとともに、協働して学校運営に参画していくためのエージェンシー(主体性・推進力)を発揮する上で重要な課題です。児童生徒に必要な資質・能力を確実に育むためには、指導方法の工夫と改善が不可欠であり、副校長・教頭が、教職員とどのように関わりながらその推進をしていくかが重要となってきます。
ここでは、教職員の資質向上を図るための研修、職務意識の高揚、服務規律遵守、学校運営参画意識の醸成、協働体制の構築などが課題となります。また、定年延長に伴う校内組織のバランスの変化や教職の担い手不足、全国的な教員不足といった喫緊の課題に対応し、教職員の資質向上と職務意識の高揚に努めながら、教育力の維持・向上を図っていくことが急務です。
そのためには、副校長・教頭が校内外の専門スタッフや関係諸機関、地域との協働体制を構築し、「チーム学校」として魅力ある学校づくりに取り組むとともに教職員の働きがいや働きやすさを高める取組、校務DXの推進を通して、ウェルビーイングの向上に努めることが重要です。さらに、これまでの校内研修の在り方を再考するとともに多様な研修方法の導入などを検討し、新たな教育課題への対応に向けて、研修の質と効果を高める必要があります。
例えば、GIGAスクール構想を踏まえた1人1台端末の効果的な活用や生成AIの適切かつ有用な利活用などが考えられます。そのためには、学習指導要領が目指す教育目標の実現に向け、教職員一人ひとりの持ち味を生かしつつ、互いに学び合い、支え合い、切磋琢磨し、学び続ける教師集団を形成することが重要です。
また、児童生徒が自他の良さを認識し、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の担い手となるために、学校組織としてどのように取り組んでいくか、継続性・協働性・関与性を踏まえ、以下の視点から取り組んでいく必要があります。
研究の視点と具体的内容例
教職員の専門職意識の高揚に関すること
- 教職員の職務意識の高揚と創造性を発揮させる取組
- 教職員の専門性向上と資質・能力の育成を図る取組
教職員の指導力等の育成に関すること
- 教職経験および教員育成指標に基づき専門性を段階的に育成する取組
- 授業力の向上や児童生徒・保護者・地域への対応力強化を目指す取組
教職員の研修に関すること
- 新たな教育課題への対応を目的とした研修と実践力の育成
- ICT活用を含む資質・能力と専門性・指導力向上を目指す人材育成システムづくり、校務DXの推進などの校内研修の活性化
教職員の服務に関すること
- コンプライアンス意識の向上を図る研修と取組
- 危機管理意識の醸成と学校安全に向けた対応力育成のための研修
学校段階間連携を通した、教職員の課題意識の向上に関すること
- 学校段階間連携による教育課題の共有と教職員の課題意識の醸成を促す関わり
- 相互の乗り入れ指導の工夫を通じ、教職員の資質・能力向上を目指す実践的取組
教職員の協働体制の構築に関すること
- 職務・分掌に応じた力量の発揮や個々のエージェンシー(主体性・推進力)を促す関わり
- 校内外の専門スタッフ・関係諸機関、地域を含めた協働体制構築に向けた関わり
教職員の学校運営参画意識の向上に関すること
- 学校運営参画意識の醸成を図る関わり
- コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の組織づくりと地域との協力体制構築に向けた関わり